阿曽原温泉小屋

k

縁っていうのは・・・。Ⅳ

2020-02-03

写真

中央緩い三角の山が「真砂岳」

その後の救助については、このページの2018.9.3に書いたのでリンクを参考にしていただければ、

下の廊下が凍るということは!

それ以降A先輩とは時々顔を合わせたり、阿曽原のトイレを新設した時にユニットごとヘリコプターで空輸した時にも随分お世話になった大恩人です。

数年後そのA先輩が操縦するヘリコプターが、植生復元の種子散布作業だったと思いますが墜落してしまい亡くなられてしまいました。

A先輩の卓越した操縦技術は地元報道関係にも知れ渡っていて、山岳遭難が発生した時にはA先輩を指名して来たそうです。

事故後のローカル新聞には、墜落事故死を惜しむ記事が。ずいぶんショックを受けて落ち込んだ思い出があります。

一昨日の福島県警へりの不時着、以前には岐阜県・長野県等でも悲しい事故が。 「批判を覚悟で」少し書きましたが、安易な救助要請ととられてしまう事案・救助中のミスによる訴訟事案などなど「なんでかな~」って思ってしまうのは私だけではないはずです。

(福島の事故の報道で、テレビのコメンテーターが「運んでいた心臓」の心配ばかりしているように聞こえて・・・ヘリコプタークルーの心配もしてくれよっ!)

レスキューに当たっている組織・隊員からは「言い訳」にとられてしまうからか、現場の大変さみたいなものを発信していないからではないのかな~って。

それだけ、普通に飛んで当たり前って思われているのでしょうか?日本は一般に馴染みが無いから分かり辛いの?コービー・ブライアントが墜落死したのも先日のこと、落ちたら無事で済まないんですから。

参考:日本経済新聞 日曜版

2020-02-02

写真

3ページ使ってます!

本日発売(2月2日)日本経済新聞の9~11ページで「立山黒部」が大きく紹介されました。

昨晩は警察官時代の同期会でクタクタになるまで呑んで、朝からグラグラしているところへアッチコッチから「新聞に紹介されている」って連絡が入って来たので、コンビニへ買いに行ったらデカデカと。

去年の夏に阿曽原で、先月は宇奈月で取材の協力をさせてもらっていました。 案外早く記事になったのと、大盤振る舞いの3ページって!ちょっとビックリです。

ちなみに、水平歩道の写真中央のルンゼ(岩の割れ目)が遭難者を80m担ぎ上げた岩壁です。(その話は、道徳の教科書に載ったらしい。前に書いたはず?最近何を書いたか自分で分からなくなってきました)

縁っていうのは・・・。Ⅲ 

2020-02-01

写真

暗くてスミマセン。

A先輩は、さっきまでクールに操縦していたのに途端にニコニコと喜ぶやら驚くやら。

「イズミなら、チット張り切ってやろうか!」

って十字峡上空に差し掛かると、登山道の真横辺りまでぐっと高度を下げてくださって。そこまで近づくと新雪の状態がはっきり見えて。

徐々に上流に向かって 「鳴沢出合」 上空で「あの大きな岩の下に岩屋があるんです」って私が言ったら「ラジャー」って、頼んでもいないのに河原スレスレまで高度を下げてくれて入り口を覗き・周りの新雪に足跡が無いのを確認して、そんなアクロバティックな事してもらわなくても・・・。

声には出せませんが「先輩ハリキリ過ぎです!」汗が滲んだ掌で座席を押さえつけて、機体の床に足を踏ん張ってしまう私がいるのでした。

更に上流の内蔵助谷出合に来たときに、新雪が積もった登山道に薄らとトレースが有る様に見えました。先に通過した時には高度があって判らなかったのですが、トレースが付けられた後に新雪が積もっていて近づいて見てはじめて確認出来たのでした。

更に接近して周辺を丁寧に調べると、出合の下流の登山道の曲り角までトレースが続いて、そこから下流にはトレースが有りません。 曲り角の先端で滑ったのか???河原までの高さは15m位ありますが黒部川の流れが強い場所で流されたのではないかと下流まで河原の流れの中を丁寧に捜索したのでした。

※いま、テレビの速報で福島県警のヘリが墜落したって出ました。心配です・・・。

縁っていうのは・・・。 Ⅱ

2020-01-31

写真

「とやま」のアプローチは迫力あります。

日帰り予定の入山とのでしたが、一応仙人谷ダム上空まで捜索してUターンして黒部ダムに向かいます。

ムムッ!なんと機長はタバコをふかしながら、余裕こいて操縦しているではないですか?

それよりも、搭乗した時から気になっていたことが有って・・・機内のインカムを通じて機長に聞いてみます

「機長、A○○○○RAってヘッドフォンにシールが有るけど、もしかして黒部のAさんじゃ~?」

機長はチラッと振り返って「もしかして、イズミ?」「はい、イズミです」

なんと高校山岳部の先輩のAさんだったのでした。

先輩が自衛隊に入隊しておられた頃には、黒部に帰ってこられた時に時々遊んでもらっていたのですが、除隊された頃は私も就職して地元を離れており連絡も取らずにいたのですが・・・。

あの頃と一緒、レイバンのティアドロップ型サングラスもそのまんまの先輩と偶然にもこんな場面で再会するとは!(渡哲也さんが掛けていたサングラス知らないかな?)

縁っていうのは・・・。

2020-01-31

写真

「鶴喜」の天ざる! ランチタイムは大賑わいです。

29日のワーキング会場の向かいの路地にある、「鶴喜」で久し振りに「天ざるうどん」を食べてきました。

駐車場が近くにないのとランチタイムは大混雑するので、美味しいのは判っているのですが足が遠のいていました。

ずいぶん昔の話ですが平成4年12月1日、既に警察官を退職することを決めていた私は当時の山岳警備副隊長と二人、相談に乗ってもらいついでに「天ざるうどん」を食べに来ていました。

すすり出して直ぐに「昨日、黒部ダムから下の廊下に日帰りで向かった登山者が帰ってこない」と連絡が入りましたが、その日は馬場島警備派出所の開所式で直ぐに動けるものがおらず、県警ヘリ「つるぎ」も不在で民間ヘリをチャーターして捜索することに。 そこで富山市内にたまたま来ていた私が、そのまま富山空港に向かい搭乗して捜索に向かうことになりました。

と言っても、12月の山に向かうのに何の準備もしていないのだから、革靴にワイシャツ姿でジャケットの代わりに車の中のジャンパー羽織って・・・ちっと寒い恰好で向かったのでした。

小型ヘリの機長の真後ろの座席に乗せてもらって、新雪を被った快晴の立山を超えて黒部ダムに向かってから「下の廊下」を下流に向けてゆっくりとフライとしながら捜索を開始します。

昨日で「立山黒部アルペンルート」の営業運転は終了しており、新雪が積もった黒部ダムの人影は撤収作業員がポツポツ見えるだけ、下の廊下の登山道は真っ白で動くものは見当たりません。

「会議・会合」ってことは・・・。

2020-01-31

写真

登山道がグレーディングされます。

29日は「富山県登山道グレーディングワーキンググループ」に出席。

県岳連・遭難対策関係・ガイド・山小屋関係等々で、県内の登山道の危険度や体力消耗度等で、A~Eランクまで5段階に分けて安全登山に役立ててもらおう!みたいなことなのです。

北アルプスで接する長野県・岐阜県とも調整しながら、90コース余りをピックアップして取り合えず指定するのですが、コースによっては残雪の具合で難易度が上がったり・草刈り前と後では全然違う等々・・・逆に言えば富山の山が変化に富んでいるということを再発見させられました。(けっこう低山も載る予定)

今シーズン中には、富山県のホームページで公開されたりマップにして配布されるはずです。(安全登山の一助になれば!)

富山で会議・会合となればスンナリ帰れるはずもなく、結局先週の土曜日から中一日の飛び石で3回目の飲み歩きに・・・「ダメダメとーちゃん」全開しております! 

アーカイブ

最近の記事