阿曽原温泉小屋

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余談ですが。(偶然じゃなく必然?)

2019-03-21

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松本市内の夜明け前!(夜明け前が一番暗い?)

私が退職後、そのような事情が有ったのならばと、山岳警備隊員はなるべく駐在所勤務等受け持ちを持たない様な申し送りが当時出来たそうで「警察を辞めたけど警備隊のためになった」と思っていました。

時間が経ち、なし崩しになりつつあった時に、剱岳での山岳警備隊の冬期訓練中に「殉職事故」という痛恨の事態が発生してしまいました。

葬儀等事後対応後に、新たなスタートを切るに当り山岳警備隊の体制強化の為に何が出来るのかとの協議の末

○室堂勤務の常駐隊員の増員! 

○兼務隊員の下界での受け持ち負担の軽減!

等が決まったのでした。

「殉職と引き換え」等とは到底比べ様もありませんが、強い警備隊になって二度とこのような事故が起きない様にとの新体制でした。

悲しい「殉職事故」でしたが、遭難者は山が有る限り必ず出てしまい、警備隊は救助してゆかねばならないのです。

ちなみに事故が発生したのは、私が初めてネパールに慰霊の旅をする前日に発生してしまいました。

H14年の東鐘釣山の災害現場で危険な仕事を率先してくれた元従業員が、前年9月にダウラギリ遠征隊に参加して雪崩に遭遇してしまい慰霊のネパール行でした。(当時、各方面より沢山の義援金を頂きました。あらためて御礼申し上げます)

急遽キャンセルして、夜になってから馬場島まで歩いて向ったのでした。当時の私は、ネパール行前に一応受けた検診で「高血圧」(上が200オーバー)と診断された直後でした。

同行するメンバーからは「そのまま行って大丈夫?プッツンいかない?」と随分心配されていて、もしかしたら引き留めてくれたのかもって思ったりして。(現在は投薬で治まっていますから)

勝手に不思議に思っているのです。

昔の話しですが疑問に答えます!

2019-03-20

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不安定な白竜峡!(昨年8月中旬)

私が警察官を退職した理由について「疑問に思っていたけど、面と向かって聞けなくて」って先日も言われました。

あんまり外に向けては詳しく話して来ませんでしたが、不祥事でもヤラカシチマッタのかな?(見た目で判断しないで!)と思っている人もいまだにいる様なので書いてみます。 

私が退職したのは平成5年3月末です。 当時の富山県警察は巡査部長に昇任したら、刑事・白バイ隊員等関係なく基本的に駐在所勤務を経験する制度がありました。 (例外もあって駐在所勤務をしない警察官もいましたけど・・・)

私は平成3年3月末に昇任して立山町の駐在所勤務を命じられました。異動内示の日は、剱岳での遭難救助中で数日前から平蔵のコルでテント生活していて、一週間後位にヘロヘロに消耗して下山した時には、引き継ぎどころか引っ越しも各種手続きをすることも出来ず、小学校に入学予定だった長男の転入手続が間に合わず、転居先の目の前の小学校に入れずじまい。

それでも体制を整えて駐在所勤務に当りましたが、当時は山岳警備勤務の他に、全国初の山岳救助研修会への参加・国体の山岳競技の監督として訓練や各種大会への出場・冬場の武道大会シーズンは朝から晩まで武道訓練等々、駐在所で勤務することがほとんど出来ませんでした。

被害届の受理・各種相談等、一般業務も不在の為地区の方々には不便をかけたし、普通の駐在さんならば出席する、学校・施設等への交通安全教室・公民館行事・消防団への慰問等々ほとんど参加できずに、地域住民からは陰で「駐在所ではなく不在所やね」と言われて・・・、自分としてはどうする事も出来ず申し訳ないやら随分悔しい思いもしました。

どう考えても無理がある配置なのに、当時の署の幹部は規則だからと見て見ぬ振りで、住民からの不平・苦情にも対応してくれるわけでもなく・・・。☆今の警察幹部の話しではなく、あくまで当時の話しですから!

次の異動の配置替えまで大人しくしていれれば良いのだけれども、若かったというか性格が・・・。(大人と言われる人達から見れば、こういうのをバカと映るのでしょうね)

大きな組織に不信感を抱くようになって~頑張って来た下界での仕事もやる気を無くして(山と武道は頑張ってましたけど)~上司に反発(口髭を蓄えて、署長に剃る様に言われても「明治時代の巡査は伸ばしていたでしょ」って反発したり)~そんな自分にも嫌気がさして来た時に「阿曽原小屋」を引き継がないかとの話が来て、後先考えずに勢いで退職を決めたのでした。

制服警察官が口髭を蓄えていては、バカと言われても仕方ないのですが、当時は生意気にも自分の仕事への自信とプライドの裏返し、そして制度に対する独りよがりの反発でした。

続く!

立山ロープウェイについての私見!

2019-03-11

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みくりが池からの立山!

勝手にに言わせてもらえば、称名滝~大観台が取りあえず白紙に戻ったのは結構なのですが、そのまま立山駅から美女平区間の付け替えでは、せっかくのロープウエイの利点を生かし切れないのでは?(景色が限られるから、費用対効果が悪くないかな~?)

例えば「立山駅~粟巣野スキー場~間川横断~美女平」みたいなルートをとれれば、環境負荷も大きくないし景色も楽しめるのでは???(予算も大きくなるし、地権者等問題も多くなるだろうけど・・・)

称名渓谷とは違い、メンテがしやすいし、間川上空の気象問題がクリアできれば、美女平の現在の施設を若干拡幅すればよいのではないかと。

更に、粟巣野に中間駅を作れば駐車場問題も緩和されるのでは。 そして、残念ですが現在縮小方向にある立山山麓スキー場一帯を再利用する可能性も出てくるのでは? 室堂みたいな特別保護区をリゾート化せずに、あの辺りを再整備してみてはどうでしょう?

他にもいろんなアイディアが有るはずです。(立山駅~大辻山方面~美女平とか)

先日、(株)美ら地球 CEO 山田拓氏の講演を拝聴して参りました。

飛騨古川市で、自転車でエコツーリズムの会社を運営しておられる方です(色んなところで活躍されているから御存知の方もいるかと)

アイデア&実行力! 今あるものを再発見して、工夫して利用して、ターゲットをしっかり定めてアピール!みたいなことを語っておられ感銘を受けてまいりました。

先日の県議会でも「立山駅~美女平間のロープウエイを建設するとなれば、県は補助を出すのか?」との質問も出ていましたが・・・。

ケーブルカーがまだ使えるのであれば、もう少しアイデアを出す余裕があってもいいのでは?

天下の「立山黒部」です! 世界ブランドにしようというのであれば、高く広い視点と志で現場に即した様々な可能性と問題点(オーバーユース等)を検討して計画を立てて実行してゆくことが全体の利益に繋がるのではないでしょうか。

「立山黒部」はみんなの宝物なのです。末永く利用させてもらうにはどうすればいいのか?慎重な議論を望むばかりです!

今年は暖冬でした。

2019-03-10

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鐘釣駅構内の除雪風景。ホームの雪は小型ユンボで線路に落としてロタリー車で吹き飛ばします。

今年は、記録的な暖冬のまま終わりそうです。

トロッコ列車は、欅平までの運行再開時期も早くなりそうです。

正式な発表は運行再開工程会議後になりますが、毎年作業に当たっている私達も早めに仲間を呼ぶことになりそうです。

雪が少なければ、雪崩の被害等も少ないのではないかと考えますが・・・。

ただし、登山道については残雪が少なければ少ないで支障が出てくる場合が有るし、稜線の山小屋で雪解け水を利用している小屋は心配しているのではないかと。

自然の中で仕事をしていれば、その時その時の状況に合わせて臨機応変に仕事を進るのも我々の甲斐性です。

今年は、どんなシーズンになるのやら・・・!

立山黒部アルペンルートの新ロープウェイ構想について!続報Ⅱ

2019-03-09

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ゴールデンウイークの立山!

ロープウェイ新設について、富山市議会でも森市長が橋本市議の質問への答弁が北日本新聞に載っていたので紹介します。

 立山駅~美女平駅ルートでロープウェイの整備を検討する県の方針に、森雅志市長は「ケーブルカーの老朽化に伴って代替機能を考えるのは必然」と理解を示しつつ、環境保護の観点から「急ぐ必要はなく、慎重に議論してほしい」と求めた。橋本氏への答弁。

 市長は、立山黒部貫光の佐伯博社長から「ケーブルカーは急に動かなくなる状況ではない」と説明されたことを紹介。

ルートの輸送力を増すと、ゴミの量や、登山道ではない場所に行く人も増えるとし、「せっかく守られてきた自然や景観を守ることが基本的に大事だと思っている」と語った。

 よくぞ富山市議会という、公の場で話していただけました。全くその通りで、拍手喝采ものです!

輸送能力だけの問題ではなく、立山黒部の保全と利用を総合的に考えたうえでの整備がされてゆかなければ!

確かに輸送能力が上がれば、立山駅の混雑解消に役立つし、莫大な建設費用は地元経済にプラスとなるかもしれません。

しかし、室堂・美女平の乗換待ちがが大変なことになるのは目に見えているし、今でもイッパイイッパイで切り盛りしている現場が上手く回るとは思えません。

「立山黒部」の守られてきたものが有ってこその観光ではないでしょうか・・・?

何度も言いますが、多くの方々に来ていただいて、喜んでもらいたいのは同じです。しかし、室堂のオーバーユース問題を解決するのが先決だと考えます。(今の輸送能力でも、ハイシーズンは大混雑しています)

混雑するのは輸送能力の問題ではなく、集中して訪れる来訪者の分散と閑散期の魅力発掘等が必須ではないかと。

立山黒部アルペンルートの新ロープウェイ構想について!続報

2019-03-07

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ゴールデンウイークの室堂ターミナル南側斜面(正面のハイマツ帯には、時々ライチョウが飛び立つ姿が)

以前から、お伝えしていた「立山黒部アルペンルート」のロープウェイ構想は、現在のケーブルカーのルート辺りの「立山駅~美女平」に新設する調査をする事になって調査費が県予算に計上されました。

諸々のことを考え合わせれば、順当なところに落ち着いたのではないかと考えます。

チューリップテレビ

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