阿曽原温泉小屋

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これは、行者ニンニク!

2019-05-20

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ツヤが有って肉厚の葉っぱは、凄く美味そうでしょ!

山菜の話をしたので、ついでに。

見事な「行者ニンニク」でしょ!(北海道ではアイヌネギ) この先、花が咲いてしばらくすると硬くて薦められません。

生で味噌をつけて・御浸し・炒め物・醤油漬け等々、美味しくて便利な山菜です。(醤油漬けの醤油をチャーハンの味付けにすると絶品ですが、みんなで食べないと・・・)

有る年のGW期間中、宇奈月から入山したパーティ数人が 「僧ヶ岳」 頂上手前にて食中毒症状が出て午後9時頃に救助要請が入ったそうです。 私は剣沢に入っており、自宅に居た大仏と当時の宇奈月の民間救助隊長・消防署員等で真っ暗な中現場に向かったそうです。

夜明け前に現場に到着したものの、テントの周囲には広範囲に渡って「下痢」「嘔吐」の汚物が・・・うっかり歩く事が出来ない惨状となっていたそうです。

同グループの内で、症状が出ていないメンバーが一人居たそうで事情を聴くと、登山中にリーダー格の一人が道端の野草を見付けて「ギビキ」(ギボウシ)だから、「今夜の夕食に使おう」と摘んで来ましたが、自分はどうしても違う様な気がして・・・食べない様にしていたら、全員酷い「下痢」「嘔吐」の症状が出てしまったとのこと。

もう身体から出るモノが無い程、上下から?出しているはずなのに・・・まだもよおすらしく、男女とも人目も憚らず所構わずズボンを下げる始末で、見ていられなかったそうです。

こんな人達を、背負って歩く事を想像するだけで「ウギャー!」と躊躇していたら、幸いな事に明るくなってヘリコプターが悪天候のなかを飛んでくれて事無きを得たそうです。

実は「コバイケイ草」を食べていたのですが、並んで生えていれば「ギビキ」と間違え様も無いのですが・・・更には「アマナ」と間違える人もいます。キノコもそうですが、素人の目利きにはご注意を!

我々も、先輩に教えられたり・図鑑片手に調べながらでした。当たり前の事ですが確信が持てないモノには手を出さない!事が大切です。 イロイロ覚えれば、山歩きの楽しさがグンと広がるはずです。

一気に雪解けが進みました!

2019-05-20

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上空には、白く光る怪しい雲が・・・。

今日午前中の、剱岳~剣御前方面です。

黒い剱岳!「三の窓」へ突き上げる白い池ノ谷が際立ちます。

強烈な南風と共に気温がドンドン上昇して、富山市では最高気温31℃を記録して、立山連峰を源にする常願寺川・早月川は水量が増えていました。(この時期は、降雨だけが増水要因では有りませんから!)

二週間前の六日には、稜線に新雪が積もったのに・・・。

昨日までの室堂勤務でも、雄山の雪解けが進んでビックリでした。

今夜は雨の予報ですが、天水が頼りの剣御前小屋や山菜の生育には恵みの雨になりそうですが、気象の変化が激しくて・・・屋久島の豪雨も他人ごとに思えません。この傾向が、シーズン中まで続かない様に願うばかりです。

総会終了!

2019-05-18

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フグのタタキのコゴミ添え!

無事、山小屋組合総会を終了することが出来ました。(大した話も無いのですが)

終了後、いつもお世話になっている黒部市「吉今日」さんで懇親会を!

若主人が頑張ってくれて、美味しいものを次々と出してくれて!!!

オイボの刺身・山菜の天ぷら・山三つ葉の和え物・ウドのキンピラ・ブリの照り焼き・岩モズクの酢の物・自家製ローストビーフ・〆の鯛飯六合!・・・・・、食べきれない位出してもらって大満足です! 特に写真の「フグのタタキ」は、厚切りの食感と上品なジュレが絡まりなんともゴージャスな絶品でした。

この「吉今日」なかなか予約の取れない地元では知られた人気店です。実は、先代主人は私の高校山岳部の先輩なのです。 40年余り前、学校の帰りに集まる「たまり場」的な家で・・・。 しかし、料亭・大宴会場にもなっており年末年始・歓送迎会シーズンは大忙しの家なのでした。

或る時、先輩の部屋でゴロゴロたむろしていると「あんたらゴロゴロしていらなら、料理を宴会場まで運ぶの手伝って」って、先々代女将(先輩のお母様)に頼まれて手伝いをするようになりました。

そのうちに、仕込みの補助~盛り付け~器洗い等々、全般の補助を手伝うようになって、宴会が終わるのが遅い日等は家に帰らずそのまま泊まって学校に行ったり・・・。

当時はまだ黒部にも芸者さん(高齢でしたが)がお座敷に呼ばれていて、お正月にはお姉さんからお年玉を頂いたりもして、皆さんから随分可愛がってもらいました。

最近「縁」みたいな事を書いて来ましたが、当時のお手伝いで経験した「料理の基本」みたいなもの(料理手順・盛り付け・配膳等)が今の仕事に活かされているな~って。

その「縁」のおかげで、昨日も美味しく飲めたのでした!

これから室堂へ行ってきまーす。

今日は総会、明日から室堂です。

2019-05-17

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見事なコゴミゼンマイ!ゴマ和え・マヨネーズ和え・卵とじ等に。芦峅寺の郷土料理「ツボ」に必須の山菜です。

今日は、黒部観光旅館組合の総会です。

黒部市内の国立公園内に有る山小屋の集まりなのですが、規模が小さくものの黒部ならではの問題もあるので立山と一緒にともゆきません。

行政・峡谷鉄道等と協力して黒部の為に活動してゆくのも、国立公園内で事業をしてゆく者の義務なのですが、あまりにも小さな組織なので大した実績も上げられてはいませんが、当組合が中心となって行っている「イワナの放流事業」は効果が上がって来ているのではないかと考えております。

総会の後は、お楽しみの懇親会を黒部市内で!

翌日から、室堂で入山指導員に一泊だけ登るので二日酔いにならない様にせねば!(思ってはいるのですが、ヤッパ無理かも・・・)

少ないしキレイです。

2019-05-17

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阿曽原谷の雪渓は白かった。

一昨日、様子を見に行ってきました。

毎年、この時期の写真がHPに残っているはずなので見比べてもらえれば解ります。

滝の落ち口もしっかり見えて、雪渓の表面に泥や藻くずが若干有りますが、色が薄くかなりキレイな雪渓なので早く解けてくれそうです。

雪渓がキレイなのは、強烈な雪崩が無かったから???

キャンプ場についても、去年とは大違いで雪崩で運ばれた石や折れた枝がほとんど有りませんでした。

黒部峡谷の雪渓は、白馬・剣沢等の高山帯に出来るものと大きく違うのです。

雪崩れる際に、標高が低い為に発達している樹木をなぎ倒し、根っ子を引き千切り斜面を崩し、大量の雪と共に谷底まで運んで巨大な汚れた雪渓が残ります。

夏場は、その低い標高の為気温が高く融雪のスピードも速いのですが、泥や藻くずが雪渓を覆っている場所は融けるスピードが遅くなります。

他にも梅雨時の雨量・気温にも大きく影響は受けますが、毎年黒部の雪渓は融け方・崩壊の仕方は特に目利きが必要になって来るのです。

神様の掌の上で・・・。Ⅱ

2019-05-16

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今年のキャンプ場は、全く残雪が有りません!去年の写真を参照してみて。

ここまで長々と今までの事を書いて来ましたが、成果を自慢したい訳でもなく増してや災害を憐れんでもらいたい訳でもないのだけれども、いろんなことが有って事故も無くここまで来たな~って。

私は「行き当たりばったり」と言うか「先の事はどうにかなるやろ」みたいな適当人間です。

ただし、事有る毎に一歩前に出てしまうとことは有ったかも?(警察官に成り立ての頃のダメダメお巡りさんだった私、当時の上司の御蔭で仕事のやりがい面白さを知って変われました)

「なんで俺にばっかり災難が」って嘆くよりも「神様は、乗り越えられる者に困難を与えて下さっている」って思えば腹が立たないと教えられたと前に書きました。

困難を嘆くよりも、「自分の経験値を上げるため」みたいに考え方を変えて事に当れる様にできたら、不幸な気持ちにならないで済むのになーって。

そう考えると、裕福な家では無かったので田畑の手伝い・バイトで色々な事を覚えたし身体も鍛えられた気がするし、警察官時代に数を打ちまくった職務質問で他人と話す事が出来る様になったし、警備隊時代には技術や山の経験を積んだし、腹を立てて警察辞めて来たけど今の伏線だったのかも?とか、ここでは書けないバカをいっぱいやって周りに助けられてきたし・・・等々の経験が今に繋がっているんだろうな~って。

成り行きですが、私達は黒部の為に自分に出来る事!自分がやらなければならない事!をこなして来たつもりですが、出来ない事はして来ませんでした。それは、事故に直結するのを知っているからで、工夫して知恵を出して困難を乗り越えて来たのですが「自分を知って」「経験」を活かして山を見て考えて来たからこそなのです。(もちろんその時々に頼もしいメンバーが集まってくれて)

だから勇気を出して一歩踏み出さないと「経験の蓄積」を積むチャンスを逃す事に成るかも?

それにしても次々と訪れるアクシデント・イレギュラーは、イタズラ好きな神様の掌の上でコロコロと転がされているのではって思う事が時々あります???

私は、いっぱい失敗もドジも踏んで来たし、その度に落ち込んだり凹んだりもして来ましたが、結論として、出来るのに前に踏み出さない事で後ろめたくなったり後悔するのが嫌なので、前に進んで大変な事でも自分に都合の良い様に考えるようにすれば良いかな~って思える様になりました。

(こんなこと言って偽善と思われない様に、「意見書」みたいな金にならない事で動くのもそこそこ大変なんですけどサダメと諦めてます)

なぜか最近「巡り合わせ」「縁」みたいなものを感じたり話題になったりしたので、一緒に頑張ってくれているメンバーと応援してくれている方々への感謝を込めて書いてみました。 

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