阿曽原温泉小屋

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黒部は生きてます!

2025-04-10

写真

雪崩デブリの上に、大量の土砂・大き目の石・腐葉土・倒木

「山小屋支援プロジェクト」ご支援ありがとうございます。

黒薙温泉大露天風呂 から上流へ向けての写真です。(リンク地図中心左のトンネル記号出口の沢)

昨日「雪融け時期の黒部川の水は濁りが入る」と書きましたが、写真を見て頂ければ解っていただけるかと?

豪雪地帯の急斜面で発生する底雪崩が崩壊斜面の土砂を引きずり落したり、春先の大雨で崩壊地から洗い流されてきた土砂がデブリを覆っています。

(何度も雪崩は出ているはずですが、デブリの破断面に土砂の層が見られないので、真冬中の新雪雪崩では運ばれてきていない?)

写真の残雪も少し前までは「スノーブリッジ」として対岸まで掛かっていたそうですが、崩壊して右岸側だけが残りました。

デブリが崩壊して土砂・腐葉土も川に流れ出すので、この時期は晴れていても川に濁りが入ってしまうのです。

他にも不帰谷 の様に上流部に崩壊地が有る沢も年間を通じて濁りが出ていることもあります。

黒部峡谷に険しい地形が残っているのは、まだまだ落ち着いておらず形を変えながら成長しているというか・・生きている証拠! だから訪れる人を感動させるモノを持っているのだと・・・(百二年前から開発に入って来た人間も凄いのです)

黒部へ透明感のある清流を期待して来られて、濁りが入っている川を見て???って思われるかもしれませんが・・・「山の栄養を、下流~富山湾まで運んでくれて、美味しい米と魚が取れている」って考えてもらえたら???これも黒部なのです!

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