阿曽原温泉小屋

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登山道情報!

2021-09-26

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水平道に、ポツポツと咲いてました。

※仙人谷の雪渓 

仙人温泉直下のブロックについては、氷に「階段」が切られていましたが毎日少しずつ融けて「スロープ」の様になってしまい、簡単なものでもいいのでアイゼンが有れば安心とのことです。

※下の廊下

何組かは通り抜けて来ていますが、一様に「それなりに歩ける人でないと危ない!」と言っておられます。

歳かも?

2021-09-25

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十字峡の展望台から見えた「虹」に喜んでました。

先日テレビ取材に付き合って、欅平~水平道~阿曽原~十字峡まで、元女子バトミントン選手の「オグシオ」コンビの小椋久美子さんと歩きました。

ただ歩くだけでなく、何度も繰り返しての撮影に(東谷の吊り橋の上を何回行き来したやら)少々閉口しながらの歩きでしたが、十字峡に着いて展望台の岩から見た剣沢の滝の飛沫に「虹」が現れたのが見えて小椋さんが大喜び!良かったと思える瞬間でした。(虹の見える時間帯に十字峡に行くには阿曽原から向かわないと)

にしても、小屋に帰れば一般のお客さんもおられる訳で・・今年はスタッフを絞っているので、遅くに帰っても小屋の仕事をこなさねばならず。

疲れが溜まって来ると、少しカリカリしている自分に気付いてしまうのですが・・・お客さんの笑顔に乗せられてなんとか仕事こなしてます。

若い頃は、草刈りしてから夕方に帰っても頑張れたのに・・・ヤッパリ歳かも??

今日から、一昨年から来てくれている「ドナドナ姐さん」が助っ人に来てくれるし、大仏ももうじき帰って来てくれるのでもう少し頑張らねば。

だから「危ない」っ言ってるのに!

2021-09-25

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露天風呂対岸上流の立ち枯木には、ツキヨタケ(多分)がビッシリと。(今年はキノコが豊作かも)

23日午後の中途半端な時間に、登山ウエアとは少し違ったウエアでシューズも???な男性が到着されました。

キャンプの受付しようと話しをすると?なにやら日本語が??会話は成り立つのですが・・。 出発はどこなのかと尋ねると「黒部ダムから・・看板読めなかった・・昨日は途中でキャンプして・・ゴメンナサイ」みたいな歯切れの悪い言葉を並べて、顔付きは「濃い目」で日本人にもたまに居る顔なのですが?

国はどこなのかと尋ねると、なんと「ペルー!」とのことで9月で仕事を辞めてバイクで日本一周の旅に出て扇沢にバイクを止めて歩いて来たので黒部ダムに帰りたいけど・・道が怖かったから電車の駅(欅平)へ向かうとのことでした。

キャンプの届け出を書いてもらったら???めっちゃ上手な漢字で住所・氏名を書きあげて。

おいおい、アンタ看板読めなかったって言ってなかったっけ?

※下の廊下情報

昨日、ハーネスにギアをぶら提げた3人組テント客が到着して

「下の廊下を通って来たけど、道が悪くてザイルを二回出しました」

ってことでした。

整備業者さんは週末休みなので、来週に期待しましょう。(ちなみに、大仏達が受け持つ「上半」は整備が終了して、大仏チームは引き続きトロッコ列車の鐘釣駅付近の仕事に向かいました)

※空き室情報

10月4日(月)に、5名のキャンセルが出ました。

登山道情報!(9月22日現在)

2021-09-22

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十字峡下流10分の登山道(白竜峡では、渓谷側に傾斜して手摺り番線がないと想像してください)

※下の廊下

一般の方の通行は、未だ困難です!(私は十字峡往復を、大仏はコース全体を通して確認して来ました)

〇黒部別山谷~十字峡間!

「白竜峡」 前後の登山道の損傷が特に激しく「丸太桟道」「丸太ハシゴ」が各所で欠落・損壊、「岩屑・落石」が道を塞いで、「手摺り番線」は多くが引き千切られて、一般登山者の通行は勧めることが出来ない!とのことです。

特に白竜峡核心部付近は、逆層の岩壁で足場が谷側に傾斜しており、そんな場所で手摺り番線が無かったら??って想像してみてください!

毎年「下の廊下」の整備・救助・パトロールに携わり!今時の登山者?を見て来ている大仏が断言するのですから間違いありません!

※自分が一般の人より技術・体力・経験が優れていると思う人でも、ちょっとしたアクシデントで重大な結果に繋がり、更には救助通報が無線も電話も繋がりにくいエリアでコースも長くなり現着が遅くなる場所です。必然的に危険な夜間の救助活動が多くなることも、頭の隅にインプットしておいていただけたら。

〇仙人谷ダム~十字峡間

未整備の部分もありましたが、慎重に歩いて頂ければ問題ないレベルまで整備が進んでいました。(手摺り番線が千切れている場所は、若干残っていますが)

だから~・・・。Ⅴ(面倒臭いけど?)

2021-09-20

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日電歩道を塞いでいた、大きな倒木(黒檜)が処理されていました。(年輪の緻密さを見て!)

続き

でも、間違った事・無謀な事は事故に繋がる訳だし、その場で指摘し限度を超える様な行動については強く出なければならない時もあると考えています。

何故かと言えば、私は今まで遭難者本人の苦しむ姿、死亡事故時の同行者・御遺族の狼狽・後悔・泣き顔を沢山見て来たから! 

その場で強く指摘するのも、山小屋を預かる者の務めと考えています。(皆さんも、思っていても口に出さないだけの事もあるはずでは?)

本人へ言い聞かせて反省を促すのはもちろんですが、裏返せば叱る側の自分も「なにを偉そうに!」みたいなことを陰で言われてしまうので、叱った分が自分に帰ってこない様に面倒臭いけれど自分を律してゆかないとなりません。

ならば、そんなに強く出なければ楽なのに?と考えるのですが・・・でも案外、外野で見ている人が後から小さな拍手を送ってくれたりもしてくれています。(今回も宿泊していた女性が、最初は声の大きさに驚いていた様ですが、後から小さく労って頂きました)

自分でも「そのうち失敗しないか?」と心配はしているのですが・・・歳を重ねてだんだん「面倒臭い昭和の頑固親父」になりつつあるのかも???

おしまい。

だから~・・・。Ⅳ(パワーが必要?)

2021-09-20

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純真な子猿達は、私が怖い人間ではない!と見破っているのです!(なめられているだけ??)

続き

作業員によれば、翌日は「白竜峡」より下流部での作業予定にしていて、遭難現場に行くのは五日後の21日になるはずだったとの事です。

しばらくは「下の廊下」からの小屋泊の予約は入っておらず、もし当日に見付けてもらうことが出来なかったら・・身体一つで渡渉して強い流れに流されようものなら等と考えると・・・。

実は数日前からテレビの撮影クルーが泊っていて、一連の流れをカメラに収めていたのですが

「なぜ、事故の第一報が警察ではなく山小屋に入るのか?」

と聞かれて、言われてみれば!不思議に思われるかもしれないけれど、110番するよりも地元の警察署に電話するよりも、山で何かあれば阿曽原に連絡したほうが手っ取り早く対応できることを現場の人間は知っているから。

続けて「なぜそんなに強く𠮟ることが出来るのか?」と聞かれて・・

下界ではパワハラという言葉が幅を利かせて、叱ることも叱られることも無くなって来ているけど、そもそも叱る側には「パワー」が必要だし、一つ間違えば恨みをかう事になるかもしれない「汚れ役」なので好き好んで叱っている訳ではないのですが・・・。

もう少し・・。

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