阿曽原温泉小屋

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今シーズンの営業方針について!(こんどこそ)

2024-08-24

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風呂からの紅葉

今シーズンの営業方針については、被災状況が判然としない中で方針をはっきり示せて来なくて申し訳ありませんでした。

現時点での各情報から、黒部ダム~阿曽原間の往復については、整備が終了すれば通行可能との見通しとの判断に至りました。

整備終了時期については、着手してみないと解りませんし台風被害なども影響してくるかもしれませんので現時点ではハッキリと申し上げられません。

なお欅平から宇奈月に向けてのトロッコ列車は、復旧作業が本年中に終了する見込みはないのは変わりません。

以上の事から、黒部ダム~阿曽原間の「下の廊下」の往復計画の登山者向けに

〇「キャンプ場」と「露天風呂」が利用できるように水場・水洗トイレ・草刈り等の整備を行う。

〇小屋の宿泊については、10月初頭を目途に「素泊まり」利用者のみ受け入れる。

・客室は1号2号室のみ整備して、各室10名程度計20名程度(別途食堂でも寝れる様にするかも?)を受け入れ体制の整備(客室・炊事場・談話室・トイレ等)を9月末より行う。

・素泊まり予約については、9月22日頃から現地の電話(0765-62-1148)で受け付ける予定。

といたしました。

・「ビール」「清涼飲料」も用意する方向です。

小屋の営業していなくても、黒部ダムからの往復利用者は若干ではありますが毎年おられますし、本年は空いているからと狙っておられる方もおられるかもしれません。(往復の利点については別にお話しいたします)

山岳警備隊も、10月初旬をめどに阿曽原に常駐体制を取ってくれる予定です。

以上、現時点での方向をお知らせいたします。

突破力!??(想定外はいつもの事)

2024-08-17

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赤色のパイプレンチの柄が微妙に曲がっているのが解かるでしょうか?

二泊三日で、阿曽原水源地の配管とバルブの交換作業に行って来ました。

湧き水を水槽に溜めて、小屋とキャンプ場に分配しているのですが、水槽は何時頃作られたのかも分からない古い設備で、私が阿曽原に入って数年した年に配管・バルブ・水槽の蓋等の交換して以来30年足らず経っています。

今シーズン初めに、水槽から開閉バルブに向かう鋼管のネジ山が錆で痩せて折れてしまいました。

とりあえず仮固定して応急処置しておいたものの、少し水量が増して水圧が掛かり配管がズレると貯水槽の水がダダ洩れ状態となってしまい・・・今シーズンは、今のところ登山者が来れないので「直すならば今しかない!」ってことになりました。

水槽壁に埋め込まれている鋼管を外すには、分厚いコンクイート壁をドリルで壊して新しいものに交換しなければならないのですが、壁内に鉄筋棒が沢山埋められていたりすれば切断に手間かかるし大きな穴を空けてしまえば新しい鋼管の再固定に手間取りそうで・・・。

今シーズンはトロッコ列車が運休している関係で、業者さんを呼ぼうにも日数が掛かるばかりです。 

軽微な修繕は管理委託を受けている阿曽原小屋で面倒見て来ましたが果たして???

流石は大仏! イロイロ知恵を絞って小屋に残っていた部材を再利用する等「金額を掛けずに自分達で修理することが出来そう」ってことになりました。

作業を始めると「想定外」が次々と起こってしまいますが・・・

写真の赤い鋼鉄製のパイプレンチが、少し弓なりに曲がっているのが解かるでしょうか? 古いバルブを鋼管から外す際に、固着していて私と大仏二人掛かりで二本のパイプレンチで外そうとしても外れず・・・パイプレンチの柄に足場単管を小屋まで取りに戻り差し込んで、柄を長くして力を入れた際に歪んでしまったのですが・・真っ直ぐ力が掛からなかったにしても鋼鉄製の柄が曲がるほど頑張ったおかげで?無事に交換作業を済ませることが出来たのでした。

黒部で外仕事をこなしていれば想定外はよくある事! 勉強と経験で得た知恵と鍛えてきた力と技術を駆使して、取り合えずチャレンジしてみれば、それでダメでもチャレンジしたからこそ見えていなかった問題も見えて次の一手も見えて来ることもあるはず?下界でも一緒なのではないかと思うのですが・・・。(大袈裟かっ???)

猛暑続きですが・・・。

2024-08-13

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先月末の大雨で、欅平~祖母谷温泉道路が荒れてしまっている調査等々で昨日まで祖母谷温泉に行って来ました。

電気設備会社が入って来れないので欅平から奥は通電されておらず、ポータブル発電機を持ち込んでの生活!

普通の山小屋では発電機は当たり前なのですが、黒部は発電所が有るので普通に電気が使えていたありがたさを改めて。

猛暑続きの今夏ですが、梅雨末期に強雨が何度か降った関係からか?山の湧き水は勢いよく流れていました。

昨年は稜線の山小屋は水不足で苦労していた様ですが、今シーズンは天水を沢山溜めることが出来ている事でしょう。

※恐るべし「黒部ダム観光!」「白馬観光!」

11日早朝に自宅を出て信濃大町~扇沢へ入山したのですが・・・昼弁当を買おうと白馬村のコンビニに立ち寄ると弁当・オニギリ・サンドイッチに加え菓子パンまでもが売り切れていました。

嫌な予感がして休まず扇沢に向かうと、途中の高瀬渓谷に向かう篭川大橋交差点で私の10台位前の車から交通規制が掛かって・・・まだ九時半なのに「この先は満車で通行止め」って言われて慌てて仕事で向かう証明書を見せて通してもらうことが出来ました。

途中シャトルバスの発着所の大駐車場・登山者用駐車場・少し広くなったコーナーの路肩はギッシリ両側駐車されていて擦れ違い出来ず、扇沢駅前広場には大型バスで埋め尽くさっていました。

昨日午後の帰り路も、白馬村小谷村の道の駅も満車で入れず数あるコンビニもほぼ満車、国道沿いの蕎麦屋は軒並み「完売」看板が・・・。(我々は14時半過ぎにゴマちゃんの店で何とかランチできましたが)

八方尾根リフトは、午前四時半から御来光を見るための方に動かしていたそうですが・・・午前四時半時点で黒菱駐車場が満車だったとか!

混雑シーズンに下界に居ることが無く、大変な混雑になる事があると聞いたことがありましたが・・・恐るべし「黒部ダム!」「白馬観光!」 混雑予想日に向かわれる方は御注意を!

下の廊下情報!

2024-08-09

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シェルパ斉藤の「山小屋24時間滞在記」のイラスト

※雪が少ないけれど、整備終了は9月末になりそう!

・雪が多い年には10月になっても残雪が残る、核心部「大ヘツリ」「黒部別山谷」「白竜峡」 は、もうすぐ残雪は無くなる予想。

・地震の影響?「大ヘツリ」(新越沢対岸~黒部別山谷間)上部で岩壁崩落が発生して大量の岩屑が登山道を埋め尽くし川床まで広く堆積していたのが確認できた。 

登山道を掘り出せるレベルではなく、かつ崩壊した岩屑の堆積斜面は不安定で「除ける」「均す」等して一般登山者が歩ける様に整地しなければならない。(当然手摺りも埋まっているので、張り直しが必要になる)

・雪が少なくても整備業者は他の工事・工程を抱えており「下の廊下」の工事着手については例年通り9月初頭前後となる見込みです。(黒部ダム側からの「上半」のダイブツ達の受け持ち区間は早目に入れる予定ですが・・)

取り合えず現在分かっている情報ですが、心配していたほどのダメージは受けていない印象です。 本格的に整備着手してみればもっと正確な情報をお伝えできると思います。

※御協力、よろしくお願いいたします。

昨日の北日本新聞に「北アルプストレイルプログラム」が動き出した生地が載っていました。

※シェルパ斉藤の「山小屋24時間滞在記」(写真は阿曽原ページ)

シェルパ斉藤さんから本が出来たと送られてきました。

全国の山小屋をイラストを使って紹介してあるのですが、阿曽原にも以前来てくれて雑誌で紹介されていました。

同時にCANNONのカメラ(G3X?)のウエブCMで黒部を紹介してくだってました。

その後は日比谷公園でのイベントでバッタリ顔を合わせたり程度なのですが、この本には145軒もの山小屋がイラストで紹介されていて普通の「山小屋ガイド」とは一味違ったものに仕上がっていて楽しめるかも???

※皆様も暑さに負けませぬよう・・・

先日から仕事?用事?で、早朝5時半出発~帰宅午後8時みたいな行動が一日おきに三回続いて・・・この時期に下界で生活するのは平成7年以来になり猛暑でグダグダになりながらも、夜中にオリンピックも気になるしで・・・気合を入れながら日々を過ごしておりますが、皆様も「猛暑」と再流行しているらしい「コロナ」に気を付けられて過ごされますよう。

梅雨明け秒読みらしいですが・・・!

2024-08-01

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大量の土砂が、本流を堰き止めてました(河岸段丘みたいな崖の高さを)

本日以降晴天が続く予定で、やっと富山も梅雨明け宣言が出そうです。

写真は先週24日仙人谷の架橋を諦めて撤退中に観た、黒部川本流と 不帰谷出合 の様子ですが、不帰谷上流から大量の土砂が本流まで押し出されて川床が高くなってしまいました。

本流が堰き止められる形になって、上流の鐘釣駅直下の黒部川は川幅いっぱいにダム湖のごとく・・・濃い泥水が割とユルユル?(それでも早いけど)と流れていました。

梅雨末期の強雨は毎度のことですが、黒部は急峻な地形で残雪を沢山抱えているので水量も多く勢いも強いし、イキナリ出水することもあるのです。

30日も立山・剱方面は相当の降雨があったらしく、真砂沢ロッジ横の剣沢に架かる吊り橋が流失して、剱沢二股で登山者が二名増水して進退窮まり一晩ビバークしたらしい(冷静な判断です)との情報が入ってきました。(流失吊り橋の応急修理に北アルプストレイルプログラムが活かされるだろうと)

仙人谷下部丸太橋を架けに行って、架橋ポイントの地形が変わってしまいそのまま帰って来た話を前回書きましたが、もし架けていたら跡形なく流失していた事でしょう。 (そもそも、長年の使用により資材(丸太等)が腐食・流失していたのですが・・・)

白馬岳~祖母谷温泉・唐松岳~祖母谷温泉については、草刈り情報等管理情報は、基本流しません!(黒部ダム~阿曽原間の「下の廊下」は整備の目途が立てば流します)

欅平エリアへ、今年どうしても後立山方面から入りたい方は「岩壁クライミング」「沢登り」「藪漕ぎ」等と一緒で、自分の甲斐性で困難を乗り越える自信のある方は御自由に!ってことです。(冷たい言い方かもしれませんが・・)

自宅に先日電話が掛かって来て、「唐松岳~祖母谷温泉~欅平~水平歩道~阿曽原を歩きたいけれど?」的な問い合わせが有りました。(黒部市役所にも掛かっていたらしい)

「山は逃げないんだから、元々人通りが少なく藪が濃いルートだし地震災害で例年通り管理出来ないんだから、ワザワザこんな年に入って来なくても」って話したのですが・・・。

我々は、そもそも登山道整備を専業で行っている訳ではありません。

山小屋を営業していればこそ、付近の架橋・登山道整備を行っている訳で、今年の様に登山者が見込めない中で「あなたの為」だけに整備に行くことは・・・ナイ!ってことです。(こんな面でも北アルプストレイルプログラムの制度が定着してくれたらよいと考えるのですが)

「アンケート」ありがとうございます!

2024-07-26

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多くの方々が「山で安全に感動」するために整備は必須

北アルプストレイルプログラム事務局から「富山県は8月から本格運用なのに、運用前からの募金とアンケートにビックリです。普通この手のアンケートは回答個所にチェック入れてオシマイが殆どなのに、多くの方が自分の意見を書いてくださっています」との話を聴かされました。

この取り組みは「このままでは山が荒れてしまう」と多くの人間は分かっていても、イロイロな事情で制度整備されずいたものを「何とかしよう」と動き出したものです。

環境省の現場担当が知恵を絞り調整しながら作られたプログラムですが、今まで無かったモノが動き出せば「想定外」「不都合」「制度不備」等々が出て来るのは当たり前です。

「応援意見」=頑張れる糧になります。 「制度不備への意見」=より良いシステムに向けての種になります。

多くの方が「山を想い心配して同じ気持ちを抱いておられたのだろう」と考えると、一体感を感じられる?というか私達だけの「独り善がり」ではないのだと分かると素直に嬉しくなりました。

リンカーン大統領の「人民の人民による人民のための政治」ではありませんが、「山に関る者が山の為に動き出す」って・・なんか~通じるものがあると感じるのは私だけ?

これからもアンケートを利用して!(何回でもどうぞ) なんなら山小屋の受付で話して下さったり! してドンドン意見を出して頂き「北アルプストレイルプログラム」が、将来的には「日本の登山文化・ルール・マナー」的なこととして定着してゆければなぁ~~~。

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