阿曽原温泉小屋

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今シーズンの方針について!

2024-05-28

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鐘釣の万年雪は少なく、下の廊下も早く開通するだろうと期待していたのですが・・。

黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)は、今シーズンの全線開通を断念 したと正式発表されました。

これに伴い阿曽原温泉小屋の運営方針を決めねばなりません。

●夏シーズン(7月~9月下旬)は開けない。

●秋シーズン「下の廊下」が歩ける様ならば ・素泊まり宿泊  ・テント場管理 みたいな留守番的な運営が出来ないか検討してみる。

(下の廊下コースが、ダメージを受けていないか? 修復が今シーズン中に終わらせることが出来るか?現場を確認してからでないと何とも言えません)

以上、阿曽原温泉小屋の基本的な方針ですが、正確な情報が入り次第変わるかと思います。(留守中の他の小屋で報告があった「勝手な利用」 実際に留守中に客室の窓の下で「熊棚」が作られていた・・・いろんな可能性を考えてます)

●黒部エリアの登山道について

 後立山からの・白馬~祖母谷温泉線 ・唐松~祖母谷温泉線 については、シーズン中に草刈りに入る予定ですが何時になるかは決まっておりません、ここは標高が低く藪が生い茂るエリアなので1シーズンにに一度は刈り込んでおかないと翌年の草刈りの労力は大変なものになってしまいます。

 雲切新道については草刈りには入る予定ですが、仙人谷下部の丸太橋は掛からないと考えていてください。 丸太の腐食が進行しており今シーズン丸太の更新予定でしたが、裏劔方面からの登山者も見込めず、降りて来られても祖母谷温泉から白馬・唐松まで登り返される方がどれだけいるか???

今シーズン上記の路線については、登山者の安全通行の為!というよりも、来年に向けての管理の為!に入ることになりますので、例年通り管理がされていると考えてもらっては困ります。

(当然のことながら、連絡・救助体制なども例年以上に不便となりますので、草刈り終了後でも入山を計画される方は「入るな!」とは言いませんが慎重の上にも慎重な判断をお願い致します)

以上取りあえずの連絡ですが、この先様々な問題が出て来るだろうし・・・他の山を久し振りに歩いてみたいし・・・今シーズン始まる「登山道協力金制度」の運営に注力せよ!って神様からのお導きかもしれないしで??今後まだまだ判断が変わることもありますのでよろしくお願いいたします。

実情を解っていただけるかと!

2024-05-26

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雄山をバックに救助活動中の「県警ヘリつるぎ」

GW前半に、富山県警山岳警備隊の活動を紹介するためのロケが入っていたと聞いていました。

命の番人!捜索救助スペシャリスト24時

日本最強山岳警備隊に密着

という番組になって放映されていたそうです。

GW前半は次々と事案が発生していたと聞いていましたが、忙しかったみたいで取材班も予定以上に撮影が順調に進んで早く下山して行ったと聞いていました。

なんか見たことある人間ばかりが映されていて・・見ているこちらが恥ずかしくなってしまう?番組でした。

見て頂くと分かると思いますが軽装備・経験不足等々起こるべくして起きてしまった遭難事故の多い事!

遭難事故防止の一助になってくれればと思います。

ちなみに撮影クルーの山岳ガイドは、阿曽原で以前バイトしていた女の子の旦那さんだったとのことでした。

阿曽原の卒業生が?元気に仕事して食べて行っているようなので、親でもないのに「安心?」してしまう小屋主なのでした。

組合総会日!(目の前のモノが永遠に、なんてことは?)

2024-05-24

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小黒部谷出合下流の右岸の崩落(高低差80mほど?)

本日は、黒部観光旅館組合総会です。

正月の地震の影響で、黒部峡谷鉄道が全線開業出来ないのでは?との情報も流れるなかでの総会開催となり・・・当組合の組合長としては、重た~い気分での開催になります。

一昨年までコロナ禍で叩きのめされ、昨シーズンから宿泊人数制限しながらも賑わいが戻って来ていたのですが・・・。

救いは平成7年の洪水災害時は、仕入れやアルバイト雇用した後だったので米・ビール・食材等は大汗かいてボッカして小屋に納めたのに誰一人お客さんが泊まりに来る前に使われることも無くなり、バイトにも帰ってもらったり・・・。(平成14年9月も落石災害でやられてます)

当時は小屋を引き継いで間もない時で借金も有って、先に仕入れてしまったものへの支払いが圧し掛かって苦労した記憶があります。(トロッコの復旧に一年掛り、下界に降ろすことも出来ませんでした)

黒部峡谷の地形の険しさ! 積雪量・降雨量の多さによる雪崩被害と鉄砲水等の異常出水! 等々・・・

その険しさと厳しさを体感できるからこそ多くの人々を惹きつける黒部峡谷であり、加えて険しく厳しい黒部での電源開発・治山事業のために101年前から世の為人の為に立ち向かって来た人間の凄さを直に感じることが出来るからこその、黒部での「観光・トレッキング」であり毎年の様に入って来る「テレビ番組作成」なのだと考えます。

写真は、黒部川本流小黒部谷出合下流右岸 に発生していた斜面崩落です。

今回の地震で発生したものと考えられますが、河原に堆積した土砂量が見えますが撮影時までの間に下流に洗い流されてしまったものと思われます。

自然保護・環境保全等々を率先してゆく立場にありますが、黒部を視ていると「目の前のモノが永遠に!」なんてことはあり得ないって解かるし、折り合いつけながらの活動(共生)が大切なのではないかと考えてしまうのです。

速報!(まだ5月です)

2024-05-17

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室堂ターミナル駐車場で待機中の「巨大な除雪車」

昨日からの寒気流入による荒天でしたが、立山黒部アルペンルートは弥陀ヶ原から上部で50cm以上の積雪が!除雪に入ったとのことです。

先日まで夏日が有ったかと思えば、雪が積もったり・・・珍しい事ですが、まだ5月!標高が高い山岳地帯はマダマダ気が抜けないってことです。

遭難とまでは・・・?

2024-05-14

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ターミナルを見下ろして

GWの入山指導員勤務中こんな事案が・・・。

スキーヤーが単独で、一の越~東一の越~タンボ平 に向かったものの、ルートを間違えて 一の越~御山谷~黒部ダム に向けて降ってしった方が・・・。

怪我をしたわけではないのですが、最終バスには間に合わず困って山岳警備隊に携帯電話で連絡を入れて来られた方がおられました。

今年は残雪量が少なく、御山谷を下れば黒部ダムのかなり手前から雪が無くなりスキーブーツで不安定な河原下りをしなければならず・・。

歩き辛いだけでなく歩く距離も随分遠回りになり、連絡が入った時点で最終バスには間に合わないだろうとの判断でした。

入山指導員窓口では「御山谷を下り過ぎない様に!」って声掛けしているし、滑降して行けば先の雪が無くなるのは分かりそうなのに・・・シッカリ計画立てて、コース研究して、実際に確認しながら行動してもらえれば・・・。

ヤキモキ&ハラハラ!そこが黒部峡谷なのです。

2024-05-11

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9月末では、なかなか見れませんから!

写真は 2015年9月30日に撮影したS字峡に残るスノーブリッジです。

この年は残雪が多く「下の廊下」を歩けた人は10月後半だけで非常に少なかった記憶が?

(ちなみにこの年はNHKが長期滞在してジオジャパンの番組製作していて、小屋が盛況ならば彼等だけ特別待遇も出来る訳もなく・・毎日カレーばかり食べてもらわねばならないし大量の資機材置き場確保等々、NHK的にはラッキーだったのでは?)

今年は残雪量が少ないので、登山道整備も早く終わって通行可能期間の長くなり多くの方々に黒部峡谷を楽しんでいただけたはずなのですが・・・。

これまでも大雪だけでなく「洪水」「落石」等々災害が繰り返し発生してしまい、小屋の営業自体出来ない年もありました。

その度、復旧作業で危険な現場に入って来ましたし、雲切新道を切り開いた年も「下の廊下」の開通が遅れた年だったので最後の最後まで集中して作業することが出来ました。(NHK番組制作も雲切新道工事も、ただの偶然なんだろうか??)

正直に言えば小屋の営業的には厳しいものがあるのですが、事ある毎に危険で大汗かかされる現場に一緒に入ってくれる仲間達が出来て~ネットワーク的なモノが出来て~危険な作業が出てくれば声を掛けられる信用??みたいな流れが出来てきたのではないかと?(仲間も信用も、いくら金積んでも揃わないのでは?)

本業は山小屋ですから、好き好んで危険で大変な仕事に向かっている訳ではありませんが、困った人を助ける・苦労して歩いて来た人の世話をする・救助現場に向かう・・・などの延長線上で、現場に出て汗かいて来たからではないかと考えてしまう訳なのです。(基本、山小屋従業員は何でも屋!)

とにかく黒部峡谷は、次々と「ハラハラ・ドキドキ」させてくれる(自分から突っ込んでる?)場所だと考えてる小屋主なのです。

※そんな黒部なのですから、計画通りに入山できないとしても勘弁してやってください??

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