阿曽原温泉小屋

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だから楽しいのです!

2025-10-02

写真

仙人谷の丸太橋~本流間は、巨岩と巨木埋まってしまい渓相が激変してました

来週から鉄塔巡視路整備のサポートに向かう予定で、メンバーの手配・入山方法の段取り・食料と装備の買い出し等々準備も整いつつあったのですが・・・

発注元から「申し訳ないのですが、事情が出来て作業の順延をお願いしたいのですが」との連絡が入りました。

白馬方面の山小屋で働いていたメンバーや稲刈り真っ盛りのメンバー等々、鉄塔作業に合わせて其々の都合を調整してもらっていたのですが・・・まさかのキャンセル!!

稲刈りメンバーに「さすが阿曽原だわ。次々と問題が起こります」とメールしたら・・・「だからチーム阿曽原は楽しいのです。(笑)」って返信が。

山の仕事は自然相手なので、天候悪化・大雪・落石・遭難事故等々で計画通りに進まないことがチョイチョイ発生してしまいます。

不便な山奥では救急車もパトカーも電気屋さんも直ぐに来てくれることは無いので、まずは自分達の甲斐性で現場で問題解決してゆかねばならないのですが・・・

控え目に見ても? 阿曽原ってトラブルに見舞われる件数が多いというか? トラブルに自ら突っ込んでゆく回数が多いというか?薄々気が付いてはいたのですが・・・

「だから楽しいのです」って言われて・・なんとなく納得してしまう小屋主なのでした。

現場も見ずに、実情に合わない前例や周りからの批判・苦情にハラハラ・ヤキモキしながら?もっともな言い訳考えて、責任回避に頭を悩ませるばかりで今直ぐ行わなければならないモノを置き去りにしている人!どこかに居ませんか???

「どこ向いて仕事してんだ!」って言いたくなります。

写真は出水後の仙人谷ですが、夏には無かった巨岩と巨木が川幅いっぱいに散乱しています。

右側の灰色の巨木はブナの大木ですが、生きたままというか地中にあったはずの根も付けたまま流されて来ています。

上流の山腹崩壊に伴い流されて来たものでしょうが、同時に大量の土砂・岩石が流されてきたことが推察できます。

実際に下流の仙人谷ダム湖は、大量の土砂が流入してしまい浅くなっているのが一目で分かりました。

次々発生する事案に振り回されながらも、黒部のパワーを思い知らされるたびに心の底から「スゲーッ!」って感じられる自分は・・・「ある意味贅沢なのかも?」って考えてしまうのは変なのかなぁ~???

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